塾講師の年収相場
塾講師は、給与は実績に応じて変化するため、比較的若い方でも他業種に比べて高額な年収を手にすることも可能です。
一例を挙げると、平成24年度における塾講師の平均年収は369万円です。
この金額は、同じ平成24年度における20歳台前半の平均年収242万円、20歳台後半の平均年収335万円を上回る高額な年収です。
塾講師の年収は、指導形態によって大きく変わってきます。
一般的であるのは、クラスを受け持つ形態で、いわゆる生講義を行う講師です。この場合、授業に参加する生徒の数や受け持つクラスの数によって収入が変わってきます。
人気の高い講師になると生徒数が増え、入門クラスや上級クラスといった複数のクラスを受け持つため、勤務時間や時給単価が増えることで収入もそれに応じて高くなります。
時給単価としては、3,000円~4,000円台が多く、専任講師として定着し平均して高額な年収を稼いでいる講師が多い形態です。
さらに人気が出ると、映像クラスを担当することになり、生徒数は全国レベルで増えることになります。
映像クラスの特徴は、1回の講義で数多くの受講生が視聴するため、勤務時間は今まで通りで時給単価が大きく増えることで多くの収入が見込める魅力的な指導形態です。
各種有名予備校の看板講師を筆頭に、収入としては1,000万円を超える高額な年収を得る事も可能です。
このように、人気講師となれば他業種の同年代の方より非常に高い年収が見込める魅力があります。
他にも、個別指導の形態を専門とする塾もあります。
少人数制で生徒一人一人に合った指導が出来る魅力がありますが、学生アルバイト講師が多い形態ですので、講師の収入としては時給1,200円~1,500円の方が多いです。
この形態だと、高額な年収は見込みにくいでしょう。
アルバイト講師vsプロ講師
アルバイト講師は時給制がほとんどであり、待遇としてはその他業種のアルバイトと変わりありません。
しかし、実績に応じて時給が大きく変化するので実力のある方は短時間で多くの給与を得る事ができるため、学生の方やサラリーマンの方が副業として効率よく働くことができる職種でもあります。
時給も、他業種のアルバイトや副業をされる場合に比べて高額であるため人気の高い職種です。
プロ講師は年俸制がほとんどであり、待遇は正社員になるので有給休暇や各種社会保険や厚生年金などの手厚い福利厚生を受ける事ができます。
その反面、自身の結果には責任が課される場合が多いため、実績を積み重ねる必要があります。
実力が非常に反映される職種ですので、年収1,000万円を超える方も多く活躍されています。
地方塾講師の給与事情
地方塾は、公立高校や国立大学を目指す生徒が多く通う傾向にあります。
講師は、自身の経験を伝えながら一般的な受験対策の授業を受け持つ場合が多いため、比較的授業は教えやすいものになります。
首都圏の塾は、私立小中学校や有名私立大学、医学部といった専門性の高い学部を目指す生徒が多く通う傾向にあります。
講師は専門的な授業を担当する場合が多いため、講師の質が大きく問われます。
地方塾は、一般的な受験対策の経験者が多いため給与は低めになります。
それに対して、首都圏の塾は、受験対策に専門性が求められますので給与は高めになります。